本当の自分に出会いたい。
本当の自分で生きていきたい。
本当の自分を探すことで、本来の自分らしい人生を生きるということにたどり着けそうなイメージを持っておられるかもしれません。
確かに「本当の自分」と出会うことができ、
本当の自分で生きていくことができれば、自分らしい人生を生きるということに大きく近づいたことになりますが、実際にそうもいかないのが「人生」というものの難しさのように感じます。
出会っても気づかない
本当の自分と出会うために様々なことをしているかもしれません。
私の場合であれば
- 本を読む
- 音声セミナーを聞く
- セミナーに参加する
- カウンセリングを受ける
といったように、様々なトライを重ねてきました。
自分にとってプラスになったもの、仕事を進める上で参考になること、実践的に役に立つこともたくさん学びました。
しかし、結局は「本当の自分」には出会うことができなかったように思います。
実は多くの場合「本当の自分に出会っていても気づかない」ということが多いのです。
気付いていても遠ざけている
運よく、本を読んだり、セミナーを受けたり、カウンセリングを受けることによって「本当の自分」に出会うことができたとします。
もしくはその片鱗のようなものをつかんだ感覚が得られることもあるかもしれません。
ところが、実際に目の前に「本当の自分」がやってくると
- 何となく違う
- これは私らしくない
- 思っているのとは違う
- そんなのは理想だ
というように、仮に出てきた「本当の自分」が正解に極めて近いモノだったとしても、あえて遠ざけてしまうということが起こっています。
変わりたくない自分
理由は簡単です。
「変わりたくない自分」がいるからです。
直接的な答えを得ることができたとしても、それによって自分自身が本当の自分に変わってしまうことに恐れや不安を感じると、本当の自分になることを遠ざけ、見なかったこと、知らなかったこと、忘れてしまうことができるのが人間です。
現状に特に不満が無くある程度は「安心、安全な暮らし」をしているのであれば「あえて本当の自分になる必要は無い」わけです。
変化する根拠が自分の中に見つけられないので、変われないということになります。
変わらざるを得ない状況
普段の安心、安全な状況にある時はなかなか変わることができませんが、
「変わらざるを得ない」という状況に追い込まれると
状況は変わってきます。
今までは
変わらないことの方が安心、安全に暮らすことができたのですが、
変わらざるを得ない状況になってくるとそうも言っていられません。
では、変わらざるを得ない状況は何なのでしょうか?
追い込まれた時
人は追い込まれた時ほど「本当の自分」に出会いやすくなります。
イメージはつきやすいと思います。
分かりやすいのは「肉体の危機、命の危険」を感じ取ったときです。
「火事場の馬鹿力」といった言葉もありますが、命の危険を感じ取るとときにはその人の本質的な部分がでやすくなります。
私の場合であれば、以前に書いた記事のような「パワハラを受けて追い込まれた時」に本当の自分の生き方の選択を迫られました。
追い込まれた時に出会う自分
追い込まれた時には「本当の自分」が出てきやすい。
ということは感覚的にも分かりやすいかと思います。
そのような「出会い」が来た時に自分だどう対処するのか?ということが重要です。
追い込まれた時に出てくるのは2つの選択です。
- 今まで通りの人生を生きる
- 本当の自分を生きる
特に今までに大きな不満が無いのであれば「今まで通り」が強い誘惑と共にあなたを引きずり込んでいくことでしょう。
せっかくの出会いを生かすかどうか?はあなた次第です。
チャンスと捉えられるか?
このように追い込まれた時ほどに「本当の自分」と出会いやすくなります。
そんな追い込まれた状況の時に「チャンス」と自分自身が捉えられるかどうかが重要です。
逆に言えば、追い込まれないと「本当の自分は出てこなかった」という可能性も考えられるからです。
せっかく顔を出してくれた「本当の自分」をうまくマネジメントとして自分のモノにする。
逆境に人は不安や恐怖を覚えてしまいますが、
実はチャンスが多く眠っているのだということに気づくことができれば、大きく変化するキッカケをつかみ取ることができるかもしれません。