「最近、何をしてもうまくいかない」「やる気が出ない」「生きるのがめんどくさい」
――そんな思いに心当たりはありませんか?
特に60代に差し掛かると、子育ても一段落し、社会的な役割にも変化が訪れ、自分の存在意義や日々の充実感について考える機会が増えてきます。
このブログでは、そんな“心の停滞感”の正体を「エネルギーの滞り」という視点から丁寧にひも解き、心と体にやさしくアプローチできるヒントをお届けしています。
やる気が出ないのはあなたが怠けているからではなく、エネルギーの流れがスムーズでないサインかもしれません。
心の声に耳を傾け、小さな行動を積み重ねていくことで、日常は少しずつ明るく、軽やかに変わっていきます。
「変わりたいけど、何から始めたらいいかわからない」そんな気持ちになった方にこそ、読んでほしい内容です。
今の自分を優しく受け止めながら、未来に向けた小さな一歩を一緒に探してみませんか?
うまくいかない時のエネルギーの流れを理解する
エネルギーの滞りとは?
エネルギーの滞りと言われてピンとくるものはありますか?
今回の記事で解説する「エネルギーの滞り」とは、自分の中にある気力や感情、思考の流れがスムーズにいかず、どこかで「つかえている」状態のことです。
この滞りは、心の中に抑え込んだ感情や未消化の経験が原因になることも多く、無意識のうちに我慢し続けたり、自分の感情をないがしろにしてしまったりすることで、心と体のバランスが崩れていきます。
特に、家族や周囲のために頑張りすぎてきた人ほど、自分の内側を見つめることを後回しにしてしまい、結果として「何をしてもうまくいかない」という状況に陥ってしまうことがあります。
このような状態を放置すると、やがて慢性的な疲れや無気力に発展してしまう可能性もあるため、早めに気づき、対処することが大切です。
水の流れをイメージしてみる
エネルギーの滞りは水の流れをイメージするとわかりやすいかもしれません。
常に水が流れている「川」はエネルギーの滞りがなく、新しい水が常に流れ続けている状態です。
一方で川が堰き止められたり、池のような状態にある場合は、新たな水の流れがなくエネルギー状態は滞ってしまいます。

私たちの状態も同じです。
ご自身の中で何かしらの滞りがあることによって、エネルギー状態が滞り、結果として「何をしてもうまくいかない」という現実を作り出しているのです。
「やる気が出ない」原因
やる気が出ない時、それは決してあなたが怠けているからではありません。
実際には、心と体に必要なエネルギーが不足していたり、十分に循環していなかったりするサインである場合が多いのです。
特に60代に入ると、子育てが終わり、仕事からも少し距離を置くことが増え、生活のリズムや社会的な役割に変化が訪れます。
これまで誰かのために費やしてきた時間がふと空いたとき、「私は今、何をすべきだろう?」という迷いが生まれ、心の中の軸が一時的に揺らいでしまうことも。
さらに、体力の低下やホルモンバランスの変化も影響し、エネルギーの循環が鈍ってしまうこともあります。こうした時期には、まず自分の心の声に耳を傾け、無理をせず、エネルギーの流れを整えることから始めてみましょう。
生きるのがめんどくさい時の心のメカニズム
「生きるのがめんどくさい」と感じる時、多くの場合、その裏には心の疲労や日々の達成感の欠如、そして深層にある自己否定感が隠されています。
このような気持ちは、目には見えにくいけれど確実に心のエネルギーを消耗させます。
特に長い間、自分の気持ちを後回しにして他人の期待に応えてきた人ほど、その傾向が強いものです。
さらに、こうした状態にはインナーチャイルドの存在が影響していることもあり、幼い頃に感じた寂しさや不安が癒されずに心の奥に残っていると、大人になった今でもその影響を受けてしまうのです。
自分の本音に気づかないまま日々を過ごしていると、心のエネルギーは知らず知らずのうちに枯渇し、「めんどくさい」という感情として表に現れてしまうのです。
気分の落ち込みとエネルギーの関係
気分が落ち込んでいるとき、心の中ではネガティブな感情が渦巻き、エネルギーの流れが滞りがちになります。そんな時には、どんなに頑張ろうとしても前に進む力が出ません。逆に、エネルギーの流れがスムーズになると、自然とポジティブな気持ちが芽生え、やる気や好奇心も戻ってくるのです。つまり、エネルギーと感情は表裏一体。気分の浮き沈みは、エネルギーの巡りと深く結びついているのです。だからこそ、自分の気分や体調の変化に敏感になり、エネルギーを整える意識を持つことがとても大切です。
改善の第一歩は?簡単にできるエネルギーの整理
まずは深くゆっくりとした深呼吸を数回行い、体に酸素を送り込むことから始めましょう。
そのあと、自分の今の感情や思考に意識を向けてみてください。何となくモヤモヤしていることや、言葉にならない気持ちがあるかもしれません。
それを無理に形にする必要はありませんが、感じたままを紙に書き出すことで、心の中に溜まっていたものが少しずつ外に出ていきます。
また、声に出して「今、私は不安を感じている」などと口にしてみるだけでも、自己認識が高まり、エネルギーの流れがスムーズになります。
さらに、目を閉じて静かに座り、体の感覚や呼吸のリズムに意識を向ける時間を取ることで、自分とつながる感覚が戻ってきます。
こうした小さな行動を積み重ねることが、滞ったエネルギーをゆっくりと解きほぐし、前向きな一歩へと導いてくれるのです。
エネルギーを解放するための具体的な対処法
運動と食事の見直し
軽いウォーキングやストレッチは、滞っていたエネルギーをゆっくりと流し始めるのに効果的です。
朝の散歩は太陽の光を浴びることで体内時計を整え、ポジティブな気分を後押ししてくれます。
食事面では、加工食品やインスタント食品を減らし、旬の野菜や発酵食品など、自然に近い食材を取り入れることが大切です。
糖分やカフェインは一時的な元気をくれるかもしれませんが、その後にエネルギーが急激に下がってしまうこともあります。
日々の食生活に「温かい手料理」を意識するだけでも、心と体がほっとゆるむ時間が増えます。
漢方やサプリメントで心身をサポート
最近では、自分の体調や体質に合わせたサプリメントや漢方を取り入れる人が増えています。
漢方は、西洋医学と違い「全体のバランスを見る」ことを重視しており、「気・血・水」の流れや五臓六腑の働きを整える手段として活用されています。たとえば、冷え性がある人は「血の巡り」に注目し、疲れが取れにくい人は「気の不足」を補う漢方が合うかもしれません。
サプリメントもビタミンやミネラルなど、普段の食事だけでは摂取しきれない栄養素を補う手段として有効です。
信頼できる医師や薬剤師に相談しながら、自分に合った自然なサポートを見つけましょう。
ストレス管理とリラクゼーション法
ストレスを溜め込まずに流すには、自分に合ったリラクゼーションの方法を見つけることがとても大切です。
アロマの香りに包まれて深呼吸する時間、好きな音楽を静かに聴くひととき、温かいお風呂にゆっくり浸かる夜のルーティン。
これらはどれも、自律神経を整え、心の緊張を和らげる手助けをしてくれます。
また、瞑想や深い呼吸法を日常に取り入れることで、思考が落ち着き、エネルギーが自然と体内を循環する感覚を得られるでしょう。
ストレスの原因をすぐに取り除くのは難しくても、日々の習慣を通じてその影響をやわらげることは可能です。
やる気を引き出すマインドセット
毎日「ちゃんとしなきゃ」と思いすぎていませんか?
やる気が出ないときは、「完璧じゃなくて大丈夫」「今日はここまでできたら十分」といった自己受容の言葉を意識して使いましょう。
心に余裕が生まれると、自然と体も軽くなります。
さらに、「失敗しても大丈夫」「挑戦するだけで意味がある」という柔らかいマインドセットを持つことで、前に進む勇気が湧いてきます。
自分を責めるのではなく、励ますこと。
ご自身の存在そのものを他の誰でもない「自分自身が認めてあげる」ことが、エネルギーの流れをよくし、やる気をじんわりと呼び覚ますコツです。
身の回りの滞りを減らす片付けの魔法
物が多く、散らかった部屋にいると、気持ちまでざわざわしてきませんか?
「部屋の乱れは心の乱れ」と言われるように、目に見える空間が整うことで、内面にもゆとりが生まれます。
まずは、使っていないもの、気が重くなる物を手放してみましょう。
空いたスペースには風が通り、明るい光が入ってくるようになります。
さらに、香りやインテリアを少し変えるだけでも、エネルギーの流れが変わることがあります。
小さな整理整頓の積み重ねが、心を整える魔法になるのです。
うまくいかない時は片付けてみる
私自身、「何となく、うまくいっていない感じがするな」という時は片付けの時間をとって身の回りの整理整頓を実施します。
例えば、
- 机の上に未処理、未完了の書類が溜まっていることはないでしょうか?
- 床の掃除を長くしていなかったり、ゴミが落ちたままになっていないでしょうか?
- 窓が汚れたままになっていませんか?
- レシートがそのままになって、財布に溜まっていませんか?
- 片付けていない洗濯物はありませんか?
どんなことでも、身の回りで「気にはなっていたけど、放置しているもの」を片っ端から片付け、処理をしていきましょう。
情報の整理も重要
意外と見落としがちなのが「情報の整理」です。
パソコンやスマートフォンの中の情報が溜まっていませんか?
- 未読になったメールやLINEがたくさんある
- パソコンのデスクトップにファイルがたくさんある
- パソコン内のファイルが整理されていない
- スマートフォンの写真がいっぱいになっている
私の場合、「時間がないから後から読もうと」思っていた未読のメールがたくさん溜まっていたり、フォルダー分けができていないメールが受信箱にそのままになっていることがあります。
「受信箱のメールをゼロにする」ことを目標にして、メールを整理するようにしています。
日常的なエネルギーの流れを良くする習慣
1日のリズムを見直そう
毎日同じ時間に起きて寝る、食事の時間を決めるなど、生活の基本リズムを整えることは、心身の安定に直結します。
朝起きたらまずカーテンを開けて陽の光を浴びる、夜寝る前にはスマホを置いてリラックスタイムを設けるなど、小さな行動がリズム作りに大きく貢献します。
心地よい音楽や香りを取り入れると、生活がより豊かになり、自然と心と体が整っていきます。
日常の中に簡単にできそうな「少しの変化」を取り入れてみる
気分を上げるための食材とレシピ
ビタミンB群や鉄分、良質な脂質を含む食材(ナッツ、青魚、豆類)を取り入れ、体の内側から元気になりましょう。
さらに、旬の野菜や発酵食品を使ったシンプルなスープや味噌汁など、消化に優しく栄養価の高いレシピを取り入れることで、エネルギーの巡りがスムーズになります。
食事の時間に感謝の気持ちを添えることで、心も満たされ、ポジティブな感情が生まれやすくなります。
自分に合った「気分を上げる食事」を取り入れる
やる気を引き出す趣味の見つける
趣味を見つける時は「うまくやろう」と思うのではなく、「ちょっとやってみたい」「なんとなく楽しそう」という直感を大切にして選ぶことがポイントです。
完璧を目指すよりも、「心がときめくかどうか」に意識を向けましょう。
手仕事(編み物や刺しゅう)、音楽(ピアノやハンドベル)、ガーデニング(花を育てる・土に触れる)など、手を動かす活動は、頭で考えすぎることを防ぎ、リラックス効果も抜群です。
また、絵を描く、写真を撮る、日記を書くなど、自分の思いや世界を表現する趣味も心の整理に役立ちます。
誰かと共有することでつながりも生まれ、エネルギーがさらに循環していきます。
「やってみたい」を大切にして趣味を探してみる
短時間でできるエネルギーチャージ法
時間がない日でも、自分をいたわる小さな工夫を取り入れましょう。
たとえば、昼寝を15分ほどとるだけで脳がリフレッシュされ、集中力が高まります。散歩では自然の風や景色を感じながら歩くと、心も穏やかになります。
湯船に浸かることで体の緊張がほぐれ、副交感神経が優位になり、深いリラックスが得られます。また、5分間の瞑想やゆっくりとした呼吸も、思考を落ち着かせるのに効果的です。
お気に入りのアロマを焚く、温かいお茶をゆっくり飲むなど、心地よい時間を日常の中にちりばめることで、エネルギーの回復力が自然と高まります。
1日に少しの時間「自分に合った」リラックス法を取り入れる
親切と誠実がもたらす良い印象と信頼感
他人に対して優しさや思いやりを示すと、そのエネルギーは巡り巡って自分に返ってきます。
たとえば、誰かに「ありがとう」と伝える、困っている人にさりげなく声をかけるといった行動は、心をあたたかくし、自分の存在価値を感じるきっかけになります。
エネルギーの循環は、「もらうこと」よりも「与えること」から始まることが多く、親切や誠実さを持って人と関わることで、信頼関係が深まり、人間関係の質も向上します。
そして、その良い関係が、また新たなエネルギーの源となり、日々を豊かにしてくれるのです。
エネルギーの循環を意識してみる
この情報をまとめて実行するためにできること
まず始めるべきシンプルな一歩
「今日は3分だけ深呼吸する」「窓を開けて空を見上げる」「お茶を一杯ゆっくり味わう」といった、小さな行動から始めてみましょう。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、無理なくできることを毎日の中に取り入れてみること。
小さな積み重ねが、エネルギーの流れを少しずつ動かし、自分自身のリズムを整えてくれます。
そうした行動が習慣化されることで、自然と心の中にも余白が生まれ、前向きな気持ちが芽生えてくるようになります。
自分だけのエネルギー管理法を見つける
体調・気分・行動の記録をノートやアプリなどで残してみると、自分のエネルギーが高まるタイミングや落ち込みやすい周期が見えてきます。
たとえば「天気が良い日は気分が明るくなる」「午後になると疲れやすい」など、自分なりの傾向を知ることで、対策も立てやすくなります。
さらに、どんな時に心が軽くなったのか、逆にどんな出来事で気が重くなったのかを意識して書き留めておくと、エネルギーの源や消耗ポイントに気づけるようになります。
そうして見えてきた自分のパターンに沿って日々の過ごし方を調整することが、エネルギーの整流につながっていきます。
仲間を募って取り組むエネルギー改善
一人で始めると続けるのが難しいことでも、仲間がいると不思議とやる気が持続します。
気軽に話せる友人と定期的に進捗を報告し合ったり、エネルギー改善に興味のある仲間と一緒に小さな目標を共有することで、励まし合いながら進むことができます。
また、カウンセリングやグループセッションといった専門的な場を利用するのも効果的です。共感やアドバイスをもらうことで、自分では気づかなかった気づきや視点に出会えることがあります。
一緒に取り組む人との関わりが、エネルギーの流れを促す大きなきっかけになるのです。
エネルギーの見える化とその効果
自分が「今日できたこと」「嬉しかったこと」「感謝できたこと」を記録に残すことで、日々のエネルギーの積み重ねを実感できます。
手帳やノート、スマートフォンのアプリを使って1日1行でも書いてみると、自分の心の状態やエネルギーの波が見えるようになり、客観的に自分を理解することができます。
続けることで「何もしていない日なんてなかった」と気づくようになり、自己肯定感が自然と高まり、自信の源になります。
視覚的に記録を残すことは、小さな成功体験を自分にプレゼントするようなものです。
自分の進歩を共有する重要性
自分の気づきや小さな変化を誰かに伝えることで、それが自分自身への励ましになります。「こんなことができたよ」と口に出すことで、頭の中でも達成感が定着しやすくなります。また、聞いてくれる相手の反応がポジティブであればあるほど、自信はさらに強化されます。たとえば週に一度「今週の自分の成長」を振り返ってシェアする時間を持つだけでも、意識の中で次へのステップが明確になり、やる気が湧いてきます。共有すること自体が、エネルギーを循環させるひとつの行動なのです。
まとめ:エネルギーの流れを良くするために
エネルギーの滞りを解消するための総括
うまくいかないと感じる時、その原因は「自分の能力が足りないから」や「努力が足りないから」といった否定的なものではなく、実は「エネルギーの流れが滞っている」という視点を持つことがとても大切です。
このように考えることで、自分を責めることなく、やさしく癒しと回復へのプロセスを始めることができます。エネルギーの流れは誰にでも停滞することがありますし、それは自然なことです。
だからこそ、流れを取り戻すための行動を少しずつ始めることで、状況は必ず変わっていきます。
うまくいかない時のエネルギー管理を忘れずに
60代からの人生も、まだまだ心地よく、自分らしく生きることができます。
そのためには、心と体のエネルギーの状態に敏感になり、日々の生活の中で丁寧に整えていくことが大切です。
たとえば、朝の光を浴びながら深呼吸をする、気分に合った音楽を流す、好きなハーブティーを飲みながら自分と向き合う時間を持つ――そんな小さな行動が、エネルギーの巡りを整える大きなきっかけになります。
「今ここ」に意識を向け、何気ない日々の中にも小さな喜びを見つけることで、より豊かで満ち足りた時間を重ねていけるのです。
話すことでエネルギーが循環する
私が提供しているカウンセリングの個人セッションでは1対1のプライベート空間でご自身についての話をしていただきます。
誰にも邪魔されず、自分のことを話す機会は普段あるでしょうか?
自分のことを外側に向けて「ただ話す」という行為だけでも、内側にこもっていたエネルギーが循環し始めます。
「個人セッションで自分のことを話す」となると、ちゃんとしたことを話さないといけない。何か話題がないといけない。と思うかもしませんが、難しく考える必要は一切ありません。
ただただ、ご自身の中にある想い、気持ち、考えていることを外側にだすだけです。
日常生活が「何となくうまくいかないな〜」と感じた時は、カウンセリングセッションの導入も検討してみてはどうでしょうか?