「悲しみを感じるとき」ってどんなことを思いますか?
私は「悲しんではいけない」と思ってしまって、
「前向きにならなきゃ」「泣いても仕方ない」となるべくポジティブに捉えようとしてしまいます。
でも、本当にそうでしょうか?
「悲しみ」は良いこと??良くないこと?どちらなのでしょうか。
実は“悲しみ”は、
私たちの中にまだあたたかい心が生きている証として表れているのです。
涙が出るということは、
私たちの中に「感じる力」があるということ。
悲しみを我慢しすぎると、
心はやがて“感じること”をやめてしまいます。
「悲しい気持ち」になって良いのです。
💧 悲しみは「愛」のかたち
悲しみの奥には何があると思いますか?
そこには必ず“愛”があると思うのです。
ただ、何もなく悲しくなる人はいないのではないでしょうか?
大切に思っていた人のことを思って泣く。
うまくいっていない自分を悔しく思って泣く。
このように思うことこそ、あなたが「心から大切にしたいもの」がある証拠だと思いませんか?
悲しみは、失ったことではなく、
「大切だったこと」を教えてくれる感情。
だからこそ、涙は“愛の記憶”となります。
🌸 涙を流すことは「心の掃除」
心理学でも、涙にはストレスホルモンを減らす働きがあるとされています。
つまり、泣くことは心を整える“自然な浄化”として機能しているのです。
涙は、我慢しすぎた感情を少しずつ外へ流してくれます。
泣いたあと、少し呼吸が楽になったり「スッキリした」と思うのはそのためです。
泣く=弱い
ではなく
泣ける=強く生きている
このように気持ちを整理し直してみましょう。このように思えたら、あなたの中にある「悲しみ」の意味が少し変わるように感じないでしょうか?
🌤悲しみを受け入れる3つのステップ
「悲しみ」は自然と出てくるものです。そんな時に「悲しみの受け入れ方」を事前に知っておくと、悲しみとの付き合い方が変わるかもしれません。
3つのステップでご紹介します。
① 悲しいと認める
「悲しい」と言葉に出すだけで、感情は少し落ち着きます。
② 体を感じる
深呼吸をして、胸やお腹のあたたかさを感じてください。
悲しみが「体の中にいるんだ」と気づくだけで安心します。
③ 優しい言葉をかける
「よく頑張ってるね」「悲しくて当然だよ」
──その言葉は、自分の心を抱きしめる“声のぬくもり”です。
🌙 悲しみの奥にある「新しい光」
悲しみを受け入れると、
その奥から不思議と“静かな優しさ”が生まれます。
それは、他人の痛みを理解できる心。
過去の自分を許せる心。
そして、“もう一度前を向こう”と思える力。
悲しみの奥には、
あなたの中の「愛」が眠っている。
その愛に気づいたとき、
悲しみはあなたを少し成長させてくれます。
🕊️ おわりに:悲しみを抱きしめられる人は、やさしい人
悲しみは、人生の中で避けられない感情です。
でも、それを抱きしめることができる人は、
誰かの痛みに寄り添える人。
悲しみを知る人ほど、やさしくなれる。
もし今、悲しみの中にいるなら──
無理に立ち上がらなくても大丈夫。
ただ、その気持ちをやさしく抱きしめてください。
あなたの心は、ちゃんと生きています。

