「このままでいいのかな」と感じたあなたへ
子育てが終わり、家族の世話もひと段落。ふと一息ついた時、「私の人生、これからどうしよう」と感じたことはありませんか？
今までの人生を振り返れば、たくさんの出来事があって、たくさんの人のために動いてきた日々だったはずです。家庭の中では妻として、母として、娘として──いろいろな役割を果たしてきました。
でも、気がつけばその役割のひとつひとつが落ち着き、やるべきことは終えたはずなのに、なぜか心の中にぽっかりとした穴のようなものが広がっている。そんな感覚を覚えることはありませんか？
「何かを変えたい」「本当の自分の人生を生きてみたい」──そんな気持ちが湧いてくるのは、とても自然なことです。
でも、何をどう変えればいいのかわからない。変わりたいと思っても、自分に何ができるのか見えてこない。そんなとき、人は立ち止まり、不安や焦りを感じます。
実は、そのモヤモヤとした気持ちの奥には、心の中にいる“インナーチャイルド（内なる子ども）”の存在が関係しているかもしれません。
あなたの中に、ずっと見つめてもらうのを待っていた小さな自分がいるとしたら──その子に出会うことが、「これからの人生を変える」最初のステップになるかもしれません。
この記事では、60代からの人生を生きるあなたが「変わりたい」という気持ちを現実にしていくための、やさしくてスピリチュアルなヒントをお伝えします。
どうか、焦らず、力まず、あなたらしい歩み方でこの時間を読んでみてくださいね。
「変わりたい」と思ったときが、人生の転機
人生において「何かを変えたい」と感じる瞬間は、とても大切なサインです。
それは、あなたの魂が「本当の自分に戻りたい」と静かに呼びかけている証拠です。
日々の生活の中でふとした瞬間に感じる違和感や、「このままで本当にいいのかな？」という小さな問い。
それはただの気まぐれではなく、深いところから湧きあがる本音かもしれません。そうした気持ちは、未来をよりよく生きるための“スタートの合図”です。
たとえ明確なビジョンがまだ見えていなくても、その「変わりたい」と思う気持ちこそが変化の第一歩なのです。変化は、完璧な準備が整ったときに始まるのではなく、心の奥にある「もっとこう生きてみたい」という想いに気づくことから始まります。
「私なんてもう遅い」「今さら変わってどうするの？」──そんな声が頭の中に浮かぶかもしれません。
それはあなた自身の声ではなく、過去に傷ついた経験や、心の奥に潜むインナーチャイルドの不安がささやいているだけなのです。
不安を感じるのは自然なことです。でも、それと同時に希望もあなたの中にあるはずです。
年齢や状況に関係なく、人はいつだって新しい一歩を踏み出せるもの。
だからこそ、あなたが「変わりたい」と感じた今こそが、人生の新たな扉を開く絶好のタイミングなのです。焦らず、恐れず、自分の気持ちにそっと寄り添ってみてください。
あなたの変化は、もうすでに始まっています。
インナーチャイルドと向き合う
インナーチャイルドとは、あなたの中にいる“小さな頃のあなた”のこと。
子どもの頃、がまんしたり、気持ちを押し込めたり、「いい子でいなきゃ」と思っていた経験はありませんか？
周りの大人に認められるために、本当の気持ちをぐっと飲み込んできたこと、誰にも言えない寂しさや不安を抱えたまま過ごした時間──そのときの感情は、忘れたつもりでも、実は今もあなたの中に静かに息づいているのです。
「変わりたい」「今のままではつらい」──そんな思いが出てくるのは、そのインナーチャイルドが今、あなたに気づいてもらいたいと語りかけているからかもしれません。
変わりたいのに動けないのは、その小さな自分が「怖いよ」「傷つきたくない」と言っているから。新しいことに挑戦するには、まずその子の気持ちに寄り添い、安心させてあげることが大切です。
まずは、心の中でその子に声をかけてみましょう。
- 「今までがんばってきたね」
- 「もう無理しなくて大丈夫だよ」
- 「わたしはあなたの味方だよ」
そう語りかけるだけで、心がふっと緩む瞬間が訪れるはずです。
もし可能であれば、目を閉じて静かな時間をつくり、その子の顔を思い浮かべてみてください。
- 幼い頃のあなたは、どんな表情をしていたでしょうか？
- 何を言いたがっていたでしょうか？
- 何を求めていたでしょうか？
日記に書き出す、絵を描く、やさしい音楽をかけながら気持ちを感じる──そんな行動も、インナーチャイルドと対話する素敵な方法です。
この内なる対話は、心の深い癒しをもたらし、「本当の自分」との再会につながっていきます。
スピリチュアルな視点から「人生の再スタート」をとらえる
変化にはタイミングがあります。そして、今この瞬間に「変わりたい」と思ったなら、それは偶然ではなく、宇宙や魂のリズムが整ってきているサインかもしれません。
スピリチュアルな視点では、「気づき」は人生のギフトだといわれています。
自分の内面にふと意識が向く瞬間、これまで見えなかったものが少しずつ見えてくるようになります。
そのタイミングこそ、人生の新しい扉を開く鍵なのです。
あなたがこのブログに出会ったのも、偶然ではありません。
すべての出会いには意味があり、あなたが今こうして心のどこかで「もっと自分を知りたい」「新しい一歩を踏み出したい」と感じているなら、それは魂があなたに送っているメッセージです。
人生の再スタートは、大きな変化から始まるものではありません。
むしろ、小さな違和感に気づいたり、ふと「これ好きかも」と感じたり、「こんな風に過ごしたいな」と思い描くこと。
そうした“ささやかな兆し”に耳を澄ますことが、あなたらしい未来をつくる第一歩となります。
大切なのは、心の声に正直になること。誰かの価値観ではなく、自分の本音に触れること。
小さな違和感、小さな望み──そのすべてが、あなたの中に眠る輝きを思い出させてくれるサインなのです。
どうかその感覚を信じて、少しずつ動き出してみてください。あなたの変化は、宇宙全体と調和するかのように、自然に育まれていくでしょう。
今日からできる人生が変える「3つのステップ」
（1）朝のひとことノート
目覚めたとき、「今日、私は何を感じたい？」と自分に問いかけ、短い言葉で書いてみましょう。
例：「安心したい」「うれしくなりたい」「静かに過ごしたい」
これは、毎日の気分や自分の内側に意識を向ける習慣をつけるための、やさしい心のウォーミングアップです。
自分の“感情の目的地”を意識して過ごすだけで、無意識に自分の気分を整えようとする力が働くようになります。
もし慣れてきたら、「どんな一日にしたいか」「誰に優しくしたいか」「自分にどんな言葉をかけたいか」など、少しだけ問いの幅を広げてみるのもおすすめです。
（2）心が喜ぶことを一つだけやる
散歩、好きなお茶を飲む、好きな音楽を聴く──なんでもOK。
小さな「心地よさ」を大事にしてみてください。
「自分のために、ほんの少しでも心を満たすことをしてあげる」 それは、あなたがあなた自身を大切にしているという、何よりのメッセージになります。
無理に特別なことをしなくても構いません。あたたかい日差しを浴びて深呼吸をする、花に水をやる、やわらかい布に触れる── 五感が心地よく感じることに意識を向けることで、自分の感覚が生き生きと目覚め始めます。
（3）インナーチャイルドへの手紙
子どもの頃の自分に手紙を書いてみましょう。 「今の私から、あの子へ」やさしい言葉で、気持ちを伝えることが目的です。
思い出すのが難しい場合は、幼い頃の写真を眺めながら書いてみてもかまいません。
「ひとりでがんばっていたね」「さみしかったね」「本当は泣きたかったね」など、過去の自分の感情にそっと寄り添うように言葉をつづってください。
書くことで、あなたの心の奥に眠っていた感情が少しずつ動き出します。 そしてその感情が癒されていくと、未来へのエネルギーが自然と湧き上がってくるのです。
この3つのステップは、ほんの小さなことに見えるかもしれませんが、あなた自身を見つめ直すための大切な扉となってくれるはずです。
まとめ：変わりたい気持ちは、あなたの中の“希望”です
変わりたい──その気持ちは、あなたの中にまだ希望があるという証。 それは、今の生活に対する不満や後悔ではなく、「もっと私らしく生きたい」という本質的な願いの現れです。
どんなに人生を重ねてきたとしても、「新しく始める」ことに年齢制限はありません。むしろ、今だからこそできる選択があり、今だからこそ見えてくる景色があります。
変わることに不安を感じるのは当然です。でもその不安のすぐそばには、きっとワクワクする気持ちもあるはず。あなたの中には、まだ知らない“可能性”がたくさん眠っているのです。
一歩踏み出すことは勇気が要りますが、その一歩はほんの小さなことでいいのです。 たとえば、「自分にやさしい言葉をかける」「自分を否定せずに受け止める」それだけでも、心はじんわりと変わり始めます。
年齢や立場に関係なく、人はいつでも変われます。 あなたの人生は、まだまだこれから。ほんの小さな行動の積み重ねが、やがて大きな現実を動かしていきます。
だからこそ、まずは「自分に優しくなること」から始めてみませんか？ あなた自身が、自分の一番の味方になれるように。 そのやさしい一歩が、未来を大きく動かす原動力になるはずです。
🌸セッションのご案内
「自分の本音と向き合いたい」「誰かに話を聴いてほしい」──そんな風に感じたときは、それがあなたの心からの大切なサインです。
もしかすると、自分の気持ちをうまく言葉にできなかったり、「こんなこと話していいのかな？」とためらうことがあるかもしれません。
でも、あなたのその想いは、とても尊いものです。
私のセッションでは、まずは静かに、やさしく、あなたの声に耳を傾けることから始めます。
無理に何かを変えようとしなくて大丈夫。
ただただ、あなたの心の中にしまいこんでしまったものを話してください。
「話すこと」「感じること」「認めること」──そのひとつひとつが、あなた自身を癒し、未来への希望へとつながっていきます。
あなたの中にある“本当の声”を一緒に聴きながら、長い間気づいてあげられなかったインナーチャイルドに、そっと寄り添い、あたたかく癒していく時間を大切にしています。
あなたの人生に、もう一度あたたかな光が差しこむように。 あなたらしい笑顔が戻ってくるその瞬間まで、心を込めて丁寧にサポートさせていただきます。
